Stack Overflowのレポートでは、2018年には使用率16%でGitに次ぐ2位だったSVNことApache Subversion。
新規プロジェクトでバージョン管理を始めるのであれば、選択肢はGitとなるだろうし、2019年のStack Overflowのレポートでは、バージョン管理の項目がなくなっているあたり、年々シェアが減っていそうではある。
とはいえ、歴史の長いSVNリポジトリだと、なかなかgit-svnで移行もうまくいかず、いまだにSVNを使用しているレガシーシステムなどもあるだろう。
自分でも、以前SVNからGitに移行したプロジェクトは、SVNの慣例であるtrunk, branches, tagsといった命名に沿っておらず、不要なブランチやファイルを除外するためfilter-branchを10回くらい流した覚えがある。
さて本題。
多くのSVNサーバーはオンプレミス環境に構築されていると思うが、そうなるとバックアップだのリプレース時の環境構築だのが必要になる。
SVNサーバーはGitサーバーに比べると構築が面倒で、httpでアクセスできるようにするためにはApacheなどのWebサーバーも必要だったりする。
そのあたりのもろもろをお任せできる、GitHubのSVN版、その名もズバリSVNHubがある。
SVNHub とは
アクセスするとこんな1文が。
Isn't necessary because GitHub supports Subversion!
意訳すると、「GitHubはSubversionをサポートしているので、(SVNHubは)必要ないですよ!」あたりか。
証明書を見ると、choosealicense.com のSubject Alt Namesに svnhub.com が設定されていた。
要するに
svnhub.com は、GitHubでのSVNの使用方法などへのリンクになっている。
おまけ
他にもないか調べてみた。すべて2020/1/16時点の情報。
CVSHub
nslookup cvshub.com 名前: HDRedirect-LB5-1afb6e2973825a56.elb.us-east-1.amazonaws.com Address: 23.20.239.12 Aliases: cvshub.com
あったよCVSHub、しかもELB。ただ、アクセスしてもタイムアウトになる。
HgHub
nslookup hghub.com 名前: hghub.com Address: 192.30.253.167
hghub.com にアクセスすると、Hg-Git mercurial pluginにリダイレクトされる。
なるほど、確かにHgとGitのHubだ。
Bitbucket の別名になっていたら面白かったが、そんなことはなかった。
MercurialHub
nslookup mercurialhub.com 名前: mercurialhub.com Address: 192.30.253.167
HgHubがあったので、こちらもあるかと思って試したら、HgHubと同じだった。
アクセスすると、同じくHg-Git mercurial pluginに飛ぶ。
BazaarHub
nslookup bazaarhub.com 名前: bazaarhub.com Address: 207.148.248.143
あった。試しにアクセスしてみると、 www.buydomains.com にリダイレクトされる。どうやら販売中らしい。
BzrHub
bzrはBazaarのコマンドラインツール。
nslookup bzrhub.com *** ... が bzrhub.com を見つけられません: Non-existent domain
おお、ドメインなし!
振り返り
知人と話していると、GitHubでSVNが使えることを誰も知らなかった。
そこまではよくあることだが、「SVNHubってドメインあるのかな」と思って調べてみたら出てきたので書いてみた。
ちなみに、よくレガシーと揶揄されるSVNだが、定期的にアップデートされている。ロードマップには「OUT OF DATE」とか書かれていたりするが...
v1.11で実験的に導入されたCheckpoint機能は、いわゆるGitのcommitのように、変更のスナップショットを保存できる機能らしい。試したことはないけど。