TechCrunch Tokyo 2019 Day 1 メモ

TechCrunch Tokyo 2019に行ってきたので、備忘録。いやあ、面白かった。

【本日開幕!】TC Tokyo 2019のDay1の見どころ | TechCrunch Japan

聞きながらメモしていたので、聞き取れなかったり、数字が違っていたりすると思う。

後ほど配信されるらしいので、聞き直して修正できたらいいな...

最新ガジェットを試し購入できるリテール・アズ・ア・サービスb8taの戦略

b8ta、Retail as a Service、様々なガジェットを販売。

  • 物を売るだけでは、顧客と双方向の関係は作れない
  • OK, Google!」と話しかけてください」と消費者に伝えたところで、ほとんどの消費者は理解できない
  • アメリカの消費者は、家電の6割をECで買う
  • エンゲージメントを高めるための施策をb8ta側で行う。エンゲージ率はその他のリテールの27倍?
  • 顧客の滞在時間は15~30分を超える。店内のすべての商品を見ていく人が多い
  • 社員200人くらいで26? 28?の店舗を回している、商品知識などの教育はみっちり行う
  • マッチングを重視。ファッションにも応用したい

自動運転OS「Autoware」が作り出す未来

ティアフォー、自動運転用OSのAutowareを開発。

  • 自動運転OSのAndroidLinuxを目指す。OSS化した。
  • 汎用的な自動運転OSは作れるか? 難しそう。法律、道幅、国や州によって違いが多い
  • トヨタ東京五輪用自動運転シャトルバスの中身はこちら
    • なぜトヨタから任されたのか? > 自社で開発することもできただろうが、東京五輪までという期限付き、かつ台数も20台という制限があったため、ではないか
  • 正確にはカウントできないが、AutowareをベースとしたOSを含めると、シェアは6~7割くらいではないかとのこと
  • JapanTaxiの川鍋一朗氏がゲストとして登場
    • 自動運転化を見越して、新卒社員には介護や観光のスキルを磨けと話しているとのこと
    • 複数人で乗り合い可能、また荷物も運べるようなシャトルタクシーが目標。コンビニも付けたいとか。
    • バス、タクシー、トラックの垣根を外していきたい。ただ、一気に取っ払うと反発が起きる。人は変化を嫌う。
  • 東京オリンピック前には、自動運転タクシーを都内で10台ほど走らせたい。アライアンスも組み、ちょうど本日ニュースリリースを出した。タクシー専用車両での自動運転は世界初。JapanTaxiアプリで呼べるよう開発中。

シリコンバレーのD2CスニーカースタートアップAllbirds人気の秘密

D2Cのスニーカーブランド。

  • テックブローユニフォーム? の流れに乗って人気に? このあたりよくわからん。
  • ウール製のスニーカーを作っていたが、ファウンダーが「2週間で新しい素材を開発する」と宣言
    • できなければニッチ企業だが、成功すればマテリアルのイノベーションカンパニーになれる
    • ユーカリ製の素材開発に成功
    • その後も開発を続け、ソールを石油由来からサトウキビ由来に。スイートフォームという名前? OSS化した。
  • もとはECだったが現在は14店舗。うち4店舗が中国
  • 実際に手に取り、履いてもらいたい。ブランドや会社について知ってもらう、学んでもらう、サスティナブルな姿勢に共感してもらう
  • 中国進出について
    • 中国の消費者は、急速に成長している。品質に対してだけでなく、サスティナビリティに対しても重視される(政府主導だからかもしれないが)
    • クラウドはアリババ、メッセンジャーはWeChat、SNSはWeiboなど、使えるツールが異なる
  • 日本展開は来年、ミニマリストにフォーカス
  • 日本でも徐々にサスティナビリティが重視されるようになった
  • ロンドンへの展開後、雨が多いので撥水加工を、という要望が多かったので対応。グローバル展開するならばローカライズは重要。また、顧客とのチャンネルは多いほうがいい。

ディープフェイクとは何か?

ベンチャーキャピタルBetaworks VenturesのMatthew Hartman氏による、ディープフェイク(深層学習を利用したフェイク動画など)の話。

  • 家と職場以外の場所、サードプレイスが近年、デジタル化している
    • Twitterから始まり、最近ではフォートナイトがただのゲームの垣根を越えてサードプレイスに
  • デジタル上では外見や声を自由に変えられる、いくつか投資している会社の紹介
  • ディープフェイクをもとに戻す、ディープフィックスという技術も出てきた
  • カリフォルニア州では、ディープフェイクのコンテンツに対して罰則を規定した。他の州にも派生するか議論になっている。
  • 最近はディープフェイクに対し、シャローフェイクというものも
    • 動画をスロー再生して老化としたり、インタビューでマイクを受け取るシーンを倍速で再生して奪い取ったとする、印象操作が行われている
  • 検証方法の例として、ブロックチェーンで正当性を担保する
  • 技術に罪はない、ディープフェイクという呼び方はよくないと思っている、様々な可能性がある
    • バーチャルなキャラクターを作る、ビデオチャットで外見や声を変えてプライバシーを保護する、声を出せない人たちが話せるようになる

シリーズCで60億円超を調達、SmartHRのこれまでとこれから

SmartHR。CM流れたり、すっかり有名企業だなぁ。

  • シリーズCの資金調達で60億円調達
  • 会社は6周年、サービスは4年前のスタートアップバトルでローンチ発表したので4周年
  • ペーパーワークを減らす
  • 3万社が利用、継続率は99.5%。SaaSの場合、解約率が2%未満なら十分高い継続率。
  • 出したサービスは3つ。出ていないものも含めると12個め。
    • 最初のサービスは転職サービス、1年でクローズ
    • 2つ目のサービスはボクシルのようなSaaS、3か月でクローズ
  • 2つのサービスはプロダクトアウトで失敗。SmartHRはリーンスタートアップ形式で開発
    • 毎週仮説検証
    • ペーパーワークの削減にフォーカスしたきっかけは、奥様、自宅で自分の産休手続きをしていたこと
  • 参入障壁がSaaSは低いので、もろもろのスタートアップ系イベントに出まくって賞を総ナメ、本気感を出した
  • 海外VCの話
    • SaaSに対する感度は高い
    • 解約率、リテンションレートを注視
    • TAMは見ない。日本の市場は十分大きい、下手にグローバル向けに分散させるよりはパイをとっていけ、とのこと
  • 60奥の使い道は、人材採用に半分、マーケティングに半分
  • 採用に関して、給与テーブルなどを公開。結果、ミスマッチな人は応募してこなくなった。
  • 新規プロダクトを子会社を作ってやっている、なぜか? > 分野によって進め方が異なるので、社内で別事業部を作ってよりは子会社のほうがいいのでは、とのこと。採用なども独立。
  • 昔ながらの会社、古いやり方が残っており、さらに解決するソリューションがない分野を狙っていく

ボイスメディアの過去、現在、未来

Voicyの緒方憲太郎氏とBetaworks VenturesのMatthew Hartman氏による、音声メディアに関するディスカッション。

  • スマートフォンなどのバッテリー容量が増え、ネットワークのカバレッジが高くなってストリーミングが途切れにくくなった
  • 海外では非常に熱い分野。競合も多い。
  • バイスとして、スマートスピーカーが伸びてきている。デバイスが伸びたらサービスも伸びる。
  • 音楽のユーザージャーニーは、最初にイヤホンをつけるところから始まっていた。それがようやく変わってきている。
  • AirPodsをつけるという体験はファッションになる。これはGoogle Glassでは起こらなかった。
  • AirPodsジェスチャー機能を入れよう、という動き
    • この曲の続きを聞きたいか? で頷けば続きが聞ける
  • コンテンツのシェアが課題。画像や動画は見ることで消費できるが、音声メディアは聞く準備が必要
  • 日本での普及が遅れる理由として、インターフェースが変わることに対して動きが遅い
  • 画像は、何回も触れさせないと定着しない。音声は、回数が少なくても一度覚えれば忘れない。従来の、拡散回数やタッチポイントを増やす、という方法が変わる可能性がある。
  • 将来的には、専門家にコンテンツを作ってもらいたいと考えている
    • 家の中で流す音楽は、住宅メーカーにお願いするなど
  • 動画に比べると、コンテンツ作成のコストが低い
  • クローズで音声を流せるプロダクトを開始(VoicyBiz)
    • 社内報や新入社員の意気込みなどを流しているが、社内エンゲージメントがめちゃくちゃ上がる

Uberの日本戦略、そして自動運転と空飛ぶタクシーはどうなる?

言わずと知れたUber

ここの聞き取りは、正直だいぶ怪しい。

ここでスライドは終わり、トークになる。

  • 日本では、自動車はタクシー会社とのパートナーシップに注力
    • 都内ではパートナーシップを結んだ会社がないので使えないらしい
  • CEOがDara氏となってから、日本での戦略が大きく変わった
    • 日本の交通法規などに合わなかったが、グローバルでの方法で進めようとしていた
    • 今はタクシー会社とのパートナーシップに注力
    • 拡大を急いだことで、評判を落としたこともある。そこも反省。
    • 安倍総理とDara氏が会談。日本ではライドシェアリングはしない
  • タクシー会社とのパートナーシップで、アイドル中のタクシーの最適化につながる
  • タクシーのパートナーシップは、世界10カ国で実施
  • 中国からは撤退、現在はDidiのステークホルダーとしてかかわる
    • DidiがUber Chinaを買収、UberはDidiの株式を取得していた
  • 日本ではUberアウトサイダーだった。政府の指針に合わせる、政策に対応する、などの現地対応は、現地で雇用した人が中心で行っている
  • 自動運転は、技術的には可能になりつつある。次は法整備と対話が必要。
  • 自動運転でタクシーなどの運転手が失職するのでは、について、世界中の政府と話している
  • 自動運転より、空飛ぶタクシーのほうが、日本では先に導入されると思う、とのこと