会社ではJiraやConfluenceを利用しているため、GitのGUIクライアントとして(Atlassianアカウントがあれば認証できた)Sourcetreeを使用している。
新規でSourcetree v3をインストールしたら、初回起動時の認証に必要なアカウントが、AtlassianアカウントからBitbucketアカウントに変わっていた。
Gitサーバーは別途用意しているためBitbucketの登録はしたくないし、GitKrakenは社内の英語アレルギーが強いので使えない、ということで、Bitbucketアカウントを作らずにAtlassianアカウントでSourcetreeを使用できるか調べた。
環境
Windows 7/10 Pro 64bit、Sourcetree v3.0.8およびv3.0.17で確認。
状況
Sourcetree v3の初回起動時、Bitbucketに登録していないAtlassianアカウントで認証しようとすると失敗する。
Atlassian アカウントの新規登録には以下の記載がある。
「AtlassianアカウントでBitbucket Cloudの認証ができる」と読めるため、問題ないだろうと思ったが、認証すると「あなたは ... の Atlassian アカウントでログインしていますが、このアカウントではまだ Bitbucket Cloud にサインアップしていません。」というエラーが表示される。
エラーページの「Bitbucket Cloud にサインアップ」をクリックすると、Bitbucketのユーザー名指定画面に遷移するため、事前にBitbucketの登録を行う必要がある模様。
対応
これまでSourcetreeをインストールしたことのないWindows端末に、新規でインストールおよび認証しようとして発生しており、自端末ではこの問題は発生していなかった。
自端末では発生しなかったのは、Sourcetree v2をインストールしてAtlassianアカウントで認証し、それからSourcetree v3にアップデートすることで引き続き使用できたため。
まずはSourcetree v2をインストールし、Atlassianアカウントで認証後、Sourcetree v3にアップデートすることで対応できた。
旧バージョンのSourcetreeのダウンロードは、Sourcetree Download Archivesから行える。
今回は、Windows用のv2.6.10.0を使用。アーカイブページからインストーラーをダウンロードするか、Chocolateyで cinst -y sourcetree --version 2.6.10
とバージョン指定してインストール。
v2をインストールしたら、初回起動時にAtlassianアカウントで認証し、v3にアップデートしたところ、Bitbucketのアカウント認証をせずに使用できた。
Chocolateyでは cup -y sourcetree
で最新バージョンとなる。
振り返り
とりあえず何とかなったが、手順としては面倒。どのみちAtlassianアカウントは必要となる。
個人利用や会社が許すなら、単純にBitbucket Cloudに登録したり、GitKrakenなどに乗り換えてしまったほうが楽だろう。
また、簡単にgit-flowが使えるというのが、Sourcetreeを社内で使う大きな理由だったが、いつの間にやらGit for Windowsにgit-flowがバンドルされるようになっていた。
CUIに抵抗のない環境であれば、わざわざSourcetreeを使う必要もないかな。
追記
Git for Windowsにバンドルされたgit-flowについての記事を書いた。