IR資料などでたまに見かける、「SMB」といった従業員数に応じた企業の分類と、その正式名称が毎回わからなくなるのでメモ。
企業分類の例
ビズリーチのSalesforceの記事に、分類とそれぞれの企業規模が記載されている。
従業員数4,000名未満のお客様を対象とし、1~14名(ESB)、15名~99名(SMB)、100~499名(MM)、500~4,000名未満(GB)と従業員数ごとで分類
この分類は、Salesforceによるものの模様。Salesforceを利用している会社では、この分類をそのまま使用することが多いようで、IR資料などでちょくちょく見かける。
分類ごとのSalesforceにおける人数と正式名称(仮)
正式名称は、それっぽいのをピックアップしただけなので、間違っているかもしれない。
ESB
「Entrepreneurship and Small Business」の略称。15人未満の企業を指す。
起業直後くらいのイメージかな?
SMB
「Small and Medium Business」の略称。100人未満の、いわゆる中小企業を指す。
MM
「Mid Market」の略称。500人未満の企業を指す。日本語では、中堅企業のイメージか。
Wikipediaにそれらしいページがあった。
Middle-market company - Wikipedia
Definitions of the middle market are generally derived by dividing the United States economy into three categories: small business, middle-market, and big business.
ということで、中小企業と大企業の中間を指す模様。海外では一般的な分類なのかな?
GB
「General Business」の略称。4000人未満の企業を指す。日本語では、準大手企業のイメージか。
EBU
「Enterprise Business Unit」の略称。4000人以上の企業を指す。ここまで行くと、まごうことなき大企業だろう。
その他の分類
この分類は、Salesforceによるものの模様。会社によっては、分類が異なったり、同じ分類でも従業員数の閾値が異なる。
以下を見ると、ガートナー社ではGBは1000人未満らしい(未確認)。
- 中堅企業(General Business):従業員数1000未満500人以上の企業
- 中規模企業(Mid-Market Business):従業員数500人未満100人以上の企業
- 小規模企業(Small Business):従業員数100人未満の企業
また、この「中堅企業」「中規模企業」「小規模企業」といった従業員数1000未満の企業を「Commercial Business Unit (CBU)」と称し、それより規模の大きい企業を「Enterprise Business Unit (EBU)」と分類するところもある。
といった記載もある。「分類するところ」がどこなのかわからないが。
振り返り
それぞれの略称でWeb検索すると、海外の企業の採用ページなどが出てくる。いくつか見てみたが、従業員数の閾値は規模が大きくなるほどバラつきがあった。
ガートナーのGBが1000人未満を指しているとすれば、SalesforceのGBとは最大で4倍の従業員数差が生じる。
自社内でのやり取りや、Salesforceの利用者間でのやり取りなど、それぞれの前提がそろっていればいいが、そうでない場合はどの程度の規模や従業員数をどう分類するかをすり合わせておかないと、齟齬が出そうだと思った。
余談
「GB」が最も検索しずらかった。「Salesforce GB」で検索すると、ストレージ容量の話しか出ないんだもの...
あとは、なんで「MM」だけ「Business」がつかないんだろう?